二次災害の防止
2.地震災害の二次災害

 二次災害には、どのようなものがあるでしょうか。まず、地震で起こりうる二次災害について見てみましょう。
 地震災害では、地震直後に起こる火災が大きな被害をもたらす場合があります。これは地震による直接被害と考えられますが、地震後の火災はそれだけではありません。地震の数時間後、数日後でも、火災が発生することがあるのです。
 阪神・淡路大震災では、地震の10日後になっても、数件の火災が発生していました。これらの火災の中には、電気ストーブなど、電気器具を原因とするものが少なくないと言われています。停電していた地域で、電力供給の再開後にこれらの器具に電気が通り、火元となったとされています(東京消防庁火災予防審議会,1997)。
 特に大規模な地震の場合、その後の火災との戦いは、数日間にわたる可能性もあるのです。

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