二次災害の防止
6.情報収集・状況把握

 いざ災害が発生した場合には、その直後から、二次災害の防止対策が始まります。
 まず、発生した災害の種類などにより、どこに、どのような二次災害のおそれがあるかを検討しましょう。その際には、先に述べたような事前検討結果があると、非常に効果的です。
 ただし、二次災害は、必ずしも事前に予想されていた場所で、予想どおりのものが起こるとは限りません。したがって、災害後に入ってくるさまざまな情報をもとに、ほかに二次災害のおそれがないかどうかも検討が必要です。

 二次災害のおそれのある場所を特定したら、それらの個所を中心に監視・パトロールを行い、危険の前兆をとらえるための体制を整えます。阪神・淡路大震災後の神戸市では、がけ崩れによる二次災害のおそれがある場所について、降雨の状況を勘案したパトロールが行われました。
 このように、二次災害のおそれのある場所については、災害直後からの継続した状況把握が欠かせません。

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