次に、避難の勧告・指示に基づいて、実際に避難する場合の要素と課題を考えてみましょう。
避難の実施に当たっては、大きく分けて、次の3つの要素が考えられます。
まず第一の要素は、把握した被害状況や危険性などに基づく、避難などの意思決定です。的確な状況判断と、迅速な決断が求められます。
第二の要素は、避難対象者への周知・伝達です。避難の勧告・指示を決断した場合、その対象となる人々に、その情報を迅速かつ確実に伝達し、すぐに避難行動を開始してもらう必要があります。
第三の要素は、避難誘導です。避難対象者を安全に避難させるためには、適切な避難誘導がポイントとなります。
一方、避難に関する課題としては、要配慮者への支援や、避難の勧告や指示に従わない住民の存在があります。
それでは、それぞれについて見てみましょう。
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