避難勧告·指示と警戒区域設定
8.避難の課題

 災害時の避難の勧告・指示では、高齢者や身体の不自由な人など、要配慮者に特に配慮が必要です。
 これらの人々の中には、視覚・聴覚などの障害により、避難の勧告・指示が伝わりにくいという方もいます。また、たとえ避難を開始しても、素早い行動が難しく、移動に時間がかかる人もいるでしょう。そのような方々に対しては、早めの避難呼び掛けが必要になります。
 また、避難先についても、障害のある方など、避難所では生活が困難な場合もあります。このため、こうした方々のためには、事前に受け入れが可能な施設をリストアップしておくなどの準備も必要です。

 要配慮者の避難については、周囲の人々の援助が欠かせません。市町村は、隣近所への協力を依頼したり、自主防災組織などの活動を支援し、地域における避難支援体制の確立に努めなければなりません。

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