災害時の食料供給に当たって、留意しなければならない点は何でしょうか。
　まずは、要配慮者への配慮です。例えば乳幼児には、ミルクや離乳食が必要になります。病人や高齢者には、栄養のある食べやすい食事の提供が必要となります。このような人々の所在を把握し、できる限り、そのニーズに応えるよう努めることが望まれます。
　どのような食料を提供するかについては、本人や家族などと相談したり、医療や福祉関係の専門家のアドバイスを受けたりするとよいでしょう。また、要配慮者への食事運搬の支援や食事介護などには、ボランティアの協力も得ることができます。
　市町村は、こうした要配慮者が被災者となることも想定して、備蓄食料の種類などを検討することが必要です。また、老人ホームや保育所などには、独自に備蓄を行っておくなど、対策の指導を図ります。