避難所の設置·運営
8.発災後の対応:避難所の運営主体

避難所を設置した場合には、運営責任者を配置します。運営責任者は、速やかに被災者状況を把握するとともに、食料・飲料水・毛布等の生活必需品の過不足を調整するため、常に、市町村災害対策本部や近接の他の避難所と連絡がとれる体制を構築しておく必要があります。

また、避難所の運営に当たっては、次のような班を設置し、避難者自身の役割分担を明確にして、避難者自身が運営に貢献できる体制を整えることが重要です。また、避難所内の役割分担に問題が生じた際に調整ができるコーディネーターの配置も必要です。


【班構成の参考例】

・調整班:各班の業務の調整
・情報班:市町村等との連絡・調整、情報収集と情報提供
・管理班:避難者数等の把握、施設の利用管理
・相談班:避難者のニーズ把握、避難者からの相談対応
・食料班:食料配給、炊き出し
・物資班:物資の調達・管理、配給
・環境班:生活衛生環境の管理、避難所内の清掃
・保健班:被災者の健康状態の確認、感染症予防
・要配慮者支援班:要配慮者の支援
・巡回警備班:避難所の防火・防犯対策
・避難者交流班:避難者のいきがいづくりのための交流の提供
・ボランティア班:ボランティアの要請、調整
避難所の運営担当者は、避難所設置後の施設管理者や市町村職員による運営から、被災前の地域社会の組織やNPO・NGO・ボランティア等の協力も得るなどして避難者による自主的な運営へと移行できるよう支援することが重要です。また、被災者による自発的な生活のルール作りについても支援していきます。

住民による避難所運営組織においても、女性等の多様な主体が責任者として加わり、様々な被災者の意見やニーズが反映された運営が行われることが大切です。

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