水防活動
2.水防活動の概要

 大雨などによって河川が増水すると、堤防に亀裂が入ったり、堤防の表面が水流で削られたり(深掘れ)、堤防から水が漏れるようになったり(漏水)することがあります。このような状態をそのまま放置すると、堤防の決壊につながるおそれがあります。
 2004年(平成16年)の梅雨前線や台風による豪雨では、まさにこの堤防の決壊が全国各地で起こり、大きな被害が発生しました。
 河川の堤防は、一部が損傷を受けると、それが拡大して大きな損壊を招きます。また、河川の水位が堤防の高さを超えてあふれた場合も、それが堤防の決壊につながることが少なくありません。水防活動は、こうした被害の発生を防止したり、軽減したりすることが目的で行われます。
 このほか、台風や強い低気圧によって高潮が発生した場合にも、堤防を越えることがあります。高潮に対しても、同様の水防活動を繰り広げることが必要です。

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