心のケア対策
2.心のケアの重要性

 我が国で初めて、組織的に災害時の「心のケア」活動が行われたのは、1993年(平成5年)に起きた北海道南西沖地震での対応であったとされています。当時の文部省は被災した児童の精神状態などを調査し、保健所などは避難所と家庭を訪問して心理相談を行いました。
 「心のケア」という言葉が広く知られ、防災対策として根付くようになったのは、阪神・淡路大震災がきっかけです。この災害では、発災直後から被災者の受けた精神的苦痛が注目され、精神科医やカウンセラーといった専門家が避難所などで支援に当たりました。
 そして現在、「心のケア」は、災害時の復旧・復興対策の中で不可欠な要素となっています。

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