心のケア対策
8.職員等の心のケア

 災害により「心的衝撃」を受けるのは、被災者ばかりではありません。救出・救助活動に携わる消防・警察の職員や、応急対策に当たる市町村の職員も、悲惨な現場を目の当たりにしたり、被災者への対応に苦慮したり、という活動を通じて、精神的な負担を感じているのです。
 近年の災害では、こうした防災業務関係者の「心のケア」も重要であることが指摘されています。職場の中で、日々の活動内容を報告し、それぞれの立場の苦労を共有する「グループミーティング」を設けたり、相談窓口を設置したりするなどの対応が求められます。
 何より大切なのは、つらい時にそれを共感してくれる職場の雰囲気です。「しっかりしろ」「弱音を吐くな」などと叱咤激励しすぎないことが、職員の「心のケア」として重要なのです。

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