国民保護コース
1.はじめに

 「国民保護」という言葉は、まだなじみの無い方もいるかもしれません。

 何から国民を保護するのか、それは「武力攻撃などから国民を守る」ということです。自衛隊が敵を迎撃するだけではなく、武力攻撃事態等が発生した場合に、国全体として、国民の生命、身体及び財産を保護し、国民生活及び国民経済への影響を最小化すること、これが「国民保護」の目的です。

 平成15年6月、日本が武力攻撃等を受けたときの対処に関する基本理念や、国、地方公共団体の責務などを定めた基本法であるいわゆる「事態対処法」が成立しました。この「事態対処法」の基本的な枠組みの下で整備された法律が「国民保護法」です。

 ここでは、国民保護法に基づく国、地方公共団体、そして消防の役割の概要について学習します。

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