被災地側の受援対応 (監修·制作協力:新潟市消防局)
1.はじめに

 大規模な災害が発生した場合、被災地では消防力が不足するため、多くの消防本部の協力が必要不可欠となります。
 そのため、被災地の都道府県内や隣接都道府県との消防応援協定に基づく応援部隊や、緊急消防援助隊の部隊による活動が行われることとなります。 
 このような状況では、災害現場での消火・救助・救急活動の重要性は言うまでもありませんが、数多くの部隊を効率的に運用するため、被災地となった都道府県の消防本部側の体制づくりも大変重要となります。
 ここでは、平成16年10月23日に発生した「新潟県中越地震」における新潟県の代表消防機関である新潟市消防局の対応を通して、県内の「広域消防相互応援協定」による各消防本部との連絡・調整及び「緊急消防援助隊」の受入れなどのポイントについて学習します。

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