緊急消防援助隊
9.応援側消防本部の対応

 応援隊として部隊を派遣する側の消防本部では、大規模な災害が発生した場合、どこの地域でどのような規模の災害があり、緊急消防援助隊としての派遣の可能性があるかなどについて早期に検討する必要があります。
 また、出動することを想定し、どのような編成にするか、どのような人員を出すのかを具体的に考えることが大切です。
 このような各消防本部の準備とあわせて、代表消防機関では都道府県隊全体を考えて部隊の構成を考えなければならないので、日頃からの災害を想定した計画を立てておくことも必要です。

 いざ要請がかかった時に、都道府県隊の編成にどのくらい時間がかかるか、そして部隊をどこに集結させるかなどを早期に決定しなければ、全体の出動が遅れてしまいます。そのためには、都道府県隊としての部隊数を早期に把握する必要があります。代表消防機関と都道府県内の各消防本部との間で、連絡体制と確認要領についても充分把握しておくことが必要です。
 また、消防庁からも、人員・部隊の参集の時間をできるだけ早く行うため、都道府県を通した「求め」と同時に、実質的な部隊運用の要となる各都道府県の代表消防機関へも出動について連絡されます。

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