生物剤は、身体が汚染されてから発病までの時間が、その種類により大きく異なることや粉末状や空気中に飛散している可能性もあり、検知が困難となることに留意が必要です。（測定器の仕様は機種により異なるため、ここでは、その一例を紹介しています。）


・携帯型生物剤検知器
　生物剤の疑いのある不審物が散布された場合などに、生物剤の有無の確認及び生物剤の種類を特定する資機材です。
　散布された生物剤を捕集し、「検知チケット」で試験を行い、その検知結果を識別する読み取り装置で構成されています。検知対象は炭素菌、天然痘ウィルスなど計６種類の菌などで、検知は１５～３０分程度で可能です。

・生物剤捕集器
　空気中に浮遊するエアロゾル状又は粉末状の生物剤を携帯型生物剤検知装置で測定する際に、浮遊する生物剤を捕集する資機材です。また、捕集器に生物剤を検知するチケットを組み入れて捕集し、検知することも可能です。
（エアロゾル：空気中に浮遊する微小な液体又は固体の粒子）