C災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
7-1.ホットゾーンでの活動 救出活動

 消防機関は「救出活動」を最優先に行うため、早期に広めな「ホットゾーン設定」を行い、曝露者を汚染されていない除染場所に移動させることを優先させます。
 「簡易検知活動」、「ホットゾーン設定」は、活動人員に余裕がある場合に実施します。
 なお、自力歩行可能な要救助者には、すみやかに原因物質から風上側に離れるように指示します。
 救出活動にあたる際には、区域に応じた防護措置を隊員に備えさせます。自給式空気呼吸器を使用した場合には活動時間が制限されることから活動の管理者を必ず指定します。

 救出活動を行う活動隊には、必ず化学剤検知機のほかに可燃性ガス測定器と放射線測定器を携行させ、可燃性ガス、放射線のいずれかが検出された場合には、消防現場指揮本部に報告を行い、それぞれの形態に則した対応を取ります。
 これは、陽圧式化学防護服と化学防護服が可燃性ガスによる爆発やγ線、中性子線の放射線には対応できないためです。
 救出活動は3人以上で活動を行うことが望ましく、倒れている、又はうずくまっている人を発見したら、手信号による合図、携帯無線などで報告をするとともに、担架、ストレッチャーを活用し、1次トリアージ場所まで搬送します。

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