「生物テロ」とは、「生物剤」がテロリストにより兵器として使用された事案のことです。
　生物剤とは、「微生物であって、人間、動物あるいは植物の生体内で増殖する場合にこれらを発病させ、死亡させ、若しくは枯死させるもの又は毒素を生産するもの」（生物兵器禁止条約の実施に関する法律）と定義されています。
　生物テロによる災害時の消防活動は、その発生形態により大きく異なりますが、ここでは、消防庁が作成した「生物・化学テロ災害時における消防機関が行う活動マニュアル」（平成１６年度　消防庁救急救助課）を基に、平成１３年に米国で発生した「炭疽菌事件」と同様に、建物内で粉などの視認により、１１９番通報があった場合に消防機関が行う対応の概要について学習します。