ここで想定する生物テロ災害は、建物内などの密閉空間で不審な粉などが発見され、119番通報された場合を想定しており、屋外での粉などの不審物については想定をしていません。
生物テロ災害の大きな特徴として、実際に生物剤により感染した場合でも、化学テロ災害のようにその場では症状が現れず、発症するまでにある程度の時間がかかります。災害現場での対応は、必ず保健所などの衛生部局及び警察機関と十分な協力及び連携のもとで活動を行います。
しかし、生物毒素に分類されるリシン、ボツリヌス、SEB(ブドウ球菌内毒素B)、T2(トリコセシンマイコトキシン)については、生物剤の中でも早期に症状が発症するため、化学テロ災害と同様の活動となります。
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