B災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
3.生物剤からの防護

 生物剤に対する防護措置のレベルは、レベルAからレベルDまでの4段階に分類されます。


生物剤に対しての防護措置(PDF)


 今回想定した生物テロ災害の防護措置としては、防護レベルCの措置が必要となります。そのため、化学防護服又は簡易防護服を着装し、N95規格マスクと同等以上の捕集率を備えた全面式マスクなどの呼吸保護具を確実に装着することが必要です。
 なお、レベルA及びレベルBの防護措置でも十分対応可能です。

 しかし、自給式呼吸器を使用していることから、活動の際に必ず空気ボンベの交換が必要となり、ホットゾーン(活動場所)とコールドゾーン(ボンベ交換場所)との間で、隊員が移動することとなります。そのため、移動に伴い生物剤の拡散の恐れが高くなるため、生物テロ災害ではレベルA、Bの防護措置は不向きとなります。

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