B災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
5.現場到着

 現場到着時には、目標とした位置に部署するとともに、建物の規模にもよりますが、原則として建物内全体をホットゾーンとして設定します。
 建物や周辺には、拡声器などを用いて出入りしないよう広報するとともに、関係者(通報者)と連絡をとり、建物内部の状況などを聴取します。
 関係者(建物の警備責任者など)と連絡が取れた場合は、保健所などと連携し、建物内を封鎖するため、窓の閉鎖、空調設備の停止などを指示し、建物内全体が把握できる場所や放送設備の有無を確認します。
 大規模な建物の場合には、レベルC防護措置を施した隊員により、防災センターなどの管理施設に前進指揮所を設定し、監視カメラ、放送設備を活用して情報収集を行います。

 また、関係者が生物剤に曝露されている場合でも、適切な治療を早期に受けることで発症の防止又は発症してからの症状が軽減されることを十分に説明し、建物内の人を落ち着かせるよう指示します。

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