N災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
1.はじめに

 放射性物質に関連する災害現場では、通常災害での活動とは異なる様々な目に見えない危険が存在します。そのため、有効な活動を行うためには、特殊な装備資機材の活用が必要となります。しかし、常に万全の体制で災害活動に臨めるとは限りません。それらの装備がない場合でも、放射性物質などの特性と基本戦術を踏まえて、要救助者への対応、汚染の拡大防止や隊員の安全確保を図ることが重要です。
 ここでは、消防庁が作成した「原子力施設等における消防活動対策ハンドブック」を基に、放射性物質などに対する基礎知識と、原子力施設などの災害現場における基本戦術の概要について学習します。
 (なお、活動の詳細については、同ハンドブックを参照してください。)

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