N災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
3.放射線と被ばく

 放射線は、X線、γ線などの電磁波、並びにα線、β線、中性子線などの粒子線の総称です。
 また、N災害時には、常に被ばくする危険性があります。人体の外部又は内部からの被ばくにより、それぞれ特徴が異なります。
 外部被ばくで考慮すべき放射線の種類は、γ線及び中性子線です。α線、β線は透過力が弱く、外部被ばくによる影響はほとんどありません。
 被ばく線量(放射線照射の度合いを表す量)は、サーベイメータや個人線量計で比較的容易に測定ができます。
 内部被ばくで考慮すべき放射線の種類は、α線、β線です。エネルギーが大きなα線は特に注意する必要があります。

 内部被ばく線量は、体内への放射性物質の摂取量の推定値による計算によって求められます。体表面や、呼吸器官の粘膜に付着した放射性物質の採取により、推定することになります。体内に入ってしまったα線やβ線は、透過力が弱いため、体表面を突き抜けることができません。そのため、体外ではその値を測定できません。


放射能と放射線の主要単位(PDF)


日本の放射線業務従事者の被ばく線量限度(PDF)


全身への急性被ばく量と人体への影響(PDF)

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