N災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
10.被ばくの防護

 外部被ばく、内部被ばくの防護のための原則は、次のとおりです。
 被ばく線量とは、線量率を時間で積分したものです。


被ばく線量限度と活動可能時間との関係(PDF)


 被ばく線量を抑えるためには、活動時間の短縮が重要となります。そのため、事前の消防活動計画に基づき、平素から訓練に努めます。
 放射線の強さは、距離の二乗に反比例して減衰します。作業を行う際は、距離の確保に努めることも重要です。
 γ(X)線及び中性子線は、放射能防護服でも有効に遮へいできないので、放射線危険区域内のコンクリート壁や可動遮へい、つい立などの遮へい物を活用します。



遮へい材の厚さと放射線の減衰値(PDF)


 内部被ばくの防止のために、放射線危険区域内では、放射性ガスや塵埃の吸入を防止するため、必ず適切な呼吸保護具を装着します。

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