N災害 (監修·制作協力:相模原市消防本部、東京消防庁第三消防方面本部消防救助機動部隊)
11.活動時の汚染防止

 N災害時の活動では、防護服などにより放射性汚染水や塵埃などが皮膚に付着しないようにする必要があります。
 対象施設に火災が発生している場合でも、付近の住民や活動隊員の安全を確保する上で、消火活動中の汚染の拡大防止は大変重要です。
 汚染の発生及び対象施設から外部への汚染の拡大を防止するため、排水経路の確認並びに噴霧・スポット注水に配慮します。
 開口部の開放、破壊は十分な検討結果に基づき実施することが必要です。
 また、活動にあたっては状況に応じて、防火衣・簡易型防護服の併用又は放射能防護消火服を着用します。

 さらに、放射線危険区域への進入は、防護服、呼吸保護具、個人線量計などを装着します。原則として事業所の関係者を同行させるとともに、十分な被ばく管理を行います。
 また、放射線危険区域からの退出は、身体の汚染検査を受け、被ばく線量を確認し、記録します。

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