AEDを用いた心肺蘇生法指導要領 (監修·制作協力:東京消防庁)
5.胸骨圧迫

 胸骨圧迫の指導ポイントを聞いてみましょう。

「胸骨圧迫は、呼吸の確認後ただちに開始します。」

「胸骨圧迫を行う姿勢ですが、傷病者に近づき、肩幅ぐらいにやや足を広げて正対し、足のつま先を立てて行ってください。」

「そうすることで、体重が前にいきますし、実施者の体勢が安定します。胸骨圧迫を長時間行うためには、大切なことです。」

「肘をまっすぐに伸ばし、床に対して垂直になるようにします。圧迫部位は胸骨の下半分で、目安は胸の真ん中となっています。正しい強さ、正しいリズムで圧迫できるように訓練しましょう。」

「圧迫部位が決まれば、位置はそのままで絶対に変えてはなりません。」


《胸骨圧迫開始》

 《1,2,3,4、、、》

「少なくとも1分間に100回のリズムで圧迫し、圧迫した後は、手が胸から離れないように、完全に力を緩めます。
少なくとも5センチ圧迫するとありますが、誰も定規など持っていません」

「そして、大切なことは、腕の力で圧迫するのではなく、自分の体重を上手に利用することです」

「ですから、訓練人形で体感していただくのが最も効果的な方法です。 受講者には、圧迫する感覚に集中するよう、指導しましょう」

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