② 消防団の機能と役割
3.常備消防機関との関係

 個々の消防団の役割は、常備消防の整備状況や、各地域の自然条件、社会条件によって様々考えられます。
 常備消防の比重の高い地域では、通常の火災は常備機関が中心となります。このとき消防団は常備機関と密接な連絡をとりながら、補完的な役割を果たします。
 しかし日常の予防面では、その地域をよく知る団員たちに一般家庭を中心とするよりきめ細やかな指導・活動が期待されています。


 一方、常備消防の比重が低い地域においては、通常の火災でも常備機関と同等の活動が期待され、予防面でも防火訪問など、地域住民に密着した活動が期待されます。



 また大規模災害時には、災害防御活動に多くの人員を必要とします。
 交通や通信の途絶などにより常備機関の消防力が制約されるため、常備機関の整備状況に関わらず、消防団の役割は極めて重要なのです。


 平常時の消防団には自主防災組織に対して育成・指導を行う役割が期待されています。
 大規模災害時には、消防団がリーダーシップをとって自主防災組織や地域にある様々な組織・ボランティアグループなどと共に、統一のとれた活動をする必要があります。


 様々な事業所の自衛消防組織は、相当程度の施設・装備を備えているところもあります。
 普段から消防団としても地域内の事業所などの自衛消防隊と密接な連携をとり、教育訓練の指導を行い、災害時には消防団の主導で各組織を結集して防御活動にあたることが期待されます。


 このように、今日、消防団には、地域社会における消防防災の要として、従来の任務である消火活動はもちろん、防火指導を兼ねた独居老人宅への戸別訪問、祭り・イベントでの警戒、応急手当の普及指導をはじめとした、地域に密着した幅広い活動や、自主防災組織などに対する育成・指導を積極的に行うとともに、多くの人員を必要とする大規模災害時においては、地域密着性、要員動員力、即時対応力を発揮し、これまで以上に災害情報の収集伝達、避難誘導及び災害防御活動にあたることが期待されます。

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