③ 林野火災
3.火災種別による特性

 燃える部分によって次のように分けられます。

地表火
 地表を覆っている雑草・低木・落葉・枯葉などが燃える火災で、原野や林木の散生地に多く発生します。
 この地表火が林野火災で最も多く発生しています。
 延焼速度は、時速4~7km/hで草丈の高いススキなどの密生地では、風の状況によっては時速10km/hにもなります。
 落枝、枯木などが多く、乾燥しているときには、樹冠火になりやすいので注意が必要です。

地中火
 地中にある泥炭層・亜炭層、そのほか堆積している有機物が延焼する火災で容易に鎮火しません。
 北海道や中部山岳地帯で発生しますが件数は比較的少ないです。
 地中火は、空気の供給が少ないので延焼は遅く、時速4~5メートル程度です。

樹幹火
 樹木の幹が燃える火災で、地表火から起こることが多く、針葉樹の老木などに多くみられます。
 風で倒された木や、空洞になった木などが燃えることが多く、規模は小さくても長時間に及ぶため消火が困難です。
 消火には、土や苔を利用し、空洞の口をふさぎます。季節によっては、消えたようにみえても再び燃え出すことがあるので注意が必要です。

樹冠火
 木の枝葉が燃えることを樹冠火といいほとんど地表火から起きます。
 樹齢20年以下のスギ・ヒノキ・アカマツなどの針葉樹が樹冠火を起こしやすく、広葉樹林では、あまり見られません。
 火の勢いが強く、延焼速度も強風時には時速15km/hで進むとされ、風に吹かれ飛火して延焼拡大することも多くあります。
 なお、飛火の飛散範囲は100mから1000mに及ぶことがあるとされています。

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