③ 林野火災
4.地形、樹種による特性

 林野火災現場の地形による特性としては、急斜面では、熱気流が山腹に沿って上昇しますが、傾斜が急であればある程上昇気流が激しく、起伏によってさまざまな局地風が吹きます。
 急斜面を転げ落ちてくる燃え屑は、斜面の下方への延焼要因になります。
 また急斜面の火災防ぎょは、火の回りの速さに追いつけず石などの落下物に妨げられて、効果が少ないです。
 林間の「すきま風」は熱気流となって樹木を急速に乾燥させ延焼を速めることになります。

 樹種による特性としては、針葉樹の植林地は燃えやすく、樹冠火になりやすいです。

 また、針葉樹と雑木の混在林は針葉樹の混在率が高いほど延焼・飛火とも危険が大きくなります。

 また、樹齢20年未満の幼樹林は、本格的な延焼火災になりやすく、また手入れのしていない林ほど火勢が激しく消火活動も困難です。
 樹齢20年~60年の壮齢林と60年を超える老齢林では、老齢林が地表火を誘発しやすいが、樹冠火になるとともに火勢が強くなり、消火活動が困難になります。

 伐採地は、枯れ枝・枯れ草が放置され、延焼危険が高いです。また切株・丸太は燃えにくいが、材木状のものは消火に大量の水が必要となります。

 林野火災が拡大すると飛火による延焼危険が高まります。
 また湿度が15~17%を下回ると、飛火の危険性が増大します。
 飛火となるものは、落葉・鳥の巣・樹皮・木の実などで、その大きさは5mm以下のものが多く、大火の時には無数に舞い上がり、風下に落下します。
 また風下が乾燥状態にあれば、出火し第2第3の火点となって拡大します。
 飛火の飛散距離は、風速毎秒8m/s以上の強風時には、風下500m以内が特に危険な距離とされますが、時には1,000m以上に及ぶものもあります。

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