③ 林野火災
7.防火線の種類・作り方

防火線の種類・作り方
 防火線とは、林の内側又は森林の外周に、ある幅で立ち木を含めた可燃物を取り除くとともに、地表をかき起こして火災時の風向きと直角に設ける空間地帯のことをいいます。この空間地帯を作ることによって、延焼が阻止され自然鎮火につながります。

 伐開防火線は、地表火に有効で、立木の伐開・雑草などの刈り払いによって、稜線に沿った道路の背面に設けます。

 はぎとり防火線は、地表火、地中火に有効とされています。
 伐開防火線による可燃物を取り除く作業のほか、表土をはぎとる作業を行います。なお、はぎとった土砂は防火線の外側に積み上げます。

 かき起こし防火線は、地表火に有効で、防火線の外側へ上層の可燃物を移動させた後、唐鍬、鉄熊手などで表土が露出するまでかき起こします。

 溝きょ防火線は、地中火に有効で、地表はぎとりの後、さらに掘り下げ、防火線の両側に土砂を積み上げます。溝きょの幅は、火災の状況によりますが、数mが一般的です。

 焼切防火線は、地表火に有効で、道路・稜線などを利用して防火線の両側をはぎとり地とし、防火線内の草木を焼いて空き地を確保します。

薬剤散布による防火線
 伐開、はぎとりなどによる防火線の設定は、多くの労力・時間が必要です。
 延焼の早い火災では、作業が間に合わなくなります。そこで、短時間に防火線の効力を発揮できる、リン酸系統の薬剤・CMCの水溶液が採用され、主としてヘリコプターで散布して効果を上げています。

 迎え火とは、火勢が強く、延焼拡大が速く、ほかに適当な消火手段がない時に行います。火災の延焼方向の前方で火を放ち、火流を合流させて火災を鎮める方法です。

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