① 火災の現象と消火理論
3.消火

 火災の消火は、燃焼の三要素、熱源、可燃物、空気のどれか1つ以上を取り去ることによって、燃焼の継続を中断させることです。

 まず、「冷却消火」です。
 燃えている紙などの可燃物に水をかけると、紙の燃焼が冷却され、それによって熱源がなくなり、燃焼は継続しなくなります。
 また、紙が湿っていれば、熱源からの熱は水を蒸発させるために費やされてしまい、燃焼は継続しなくなります。

 次に、空気をしゃ断する「窒息消火」です。
 燃えている物を小さな容器の中に閉じ込めて空気をしゃ断してしまえば、容器の中の酸素がなくなった時点で燃焼は継続しなくなります。

 天ぷら油火災などでは、燃えている油の表面を覆うことによって空気をしゃ断し、消火します。
 この消火方法の場合、消火しても可燃物の温度が高いうちに空気を供給すると再び燃え出します。

 そして、燃えるものを取り除くのが「除去消火」です。
 燃える物がなくなれば、燃焼は継続しません。
 紙くずの山が一部燃えているとき、まわりの紙くずを取り除くか、又は燃えている部分を移してしまえば、自然に消えてしまいます。

 実際の消火活動では、冷却消火が主に行われていますが、火災現場の状況により窒息消火と除去消火を効果的に組み合わせて消火することとなります。

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