① 震災対策
6.出場途上の要領

 出場途上の留意点は次のとおりです。

 出場途上に住宅密集地、病院や避難場所となる小学校などの重要対象物やその周辺の火災を発見した場合は、その消火を優先します。
 その場合、その旨を団本部又は分団本部に報告しなければなりません。
 本部からの出場指令で出場し、火煙が確認できない場合は、特に他の延焼火災や重要地域の火災に注意します。
 優先して消火しなければならない火災が発生しているかもしれないからです。
 出場途上に人命救助を要する現場に遭遇した場合は、人命救助の逼迫性(ひっぱくせい)と、出場する火災の状況を考慮して判断しなければなりません。

 自主防災組織など住民に資機材を貸与(たいよ)し救助を依頼するか、その場にとどまり救助活動を行うか。
 また、通常以上に団員がいる場合、数名の団員を残して火災現場に急行するといった方法もあります。
 他の分団などが応援にこられるかなどの方法を考えます。
 ここでも、どの方法が被害を少なくするかといった観点から判断しなければなりません。

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