① 震災対策
8.ホース延長

 ホースを延長する際の要領は震災の場合も通常の火災時とほぼ同じです。
 ただし、震災時は、他の分団からの応援出場は期待できません。単独で消火することをふまえ、次の点に留意しなければなりません。

 ホース延長は、努めて2口放水できるようにしなければなりません。そして筒先は火点を左右の側面又は前面と背面など狭げきするよう配置します。
 そして、筒先が広く移動できるようにできるかぎり余裕ホースをとります。
 分岐管からの先に延長用のホースを準備することも必要です。

 次に注水部署ですが、注水部署は原則とし、炎上建物と隣接する建物の両方に注水できる場所とし、建物の角など二面を担当できる場所が効果的です。

 風がある場合は、風下寄りの風横側が最適です。できれば、余震による瓦や窓ガラスの落下、あるいはモルタル壁の倒壊などがあっても十分退避できるよう、なるべく広い場所を選定しましょう。

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