③ 点検
1.点検

 隊員の集合及び自主整頓要領については、前小隊訓練、2横隊の集合を参照してください。
 指揮者は、前小隊訓練、4横隊の整頓の要領で、整頓させたのち、「番号」の号令により人員点呼を行います。
 指揮者は、「整列休め」の号令により、隊員を休ませ、半ば左向きをし右足を左足に引きつけたのち左足から隊列の右端、指揮者の定位置に左向け停止の要領により正面向きとなり整列休めの姿勢をとります。



 指揮者は、点検者が隊列の右端又は左端に達したことを認めたとき、「気をつけ」の号令をかけ、点検者が定位についたとき、「かしら中」又は「点検者にかしら中」の号令をかけ、部隊の敬礼を行います。この時、列外者は指揮者の号令を合図に、一せいに点検者に対して挙手注目の敬礼を行います。
 指揮者は、点検者の答礼が終わったら、基本の姿勢に復してから「直れ」の号令をかけます。


 指揮者は、半ば左向きをして左足に右足を引きつけたのち、左足から点検者の前方おおむね5メートルの位置に点検者に相対するように右向き停止します。
 そして、姿勢を正して挙手注目の敬礼を行ったのち、人員その他必要事項を報告します。
 報告要領は、「指揮者の姓及び階級、総員何名、事故何名、現在員何名、事故の内容」等について行います。
 指揮者は、報告等を終了後、再び、敬礼を行い、半ば右向きをして左足を引きつきたのち、左足から点検者の左方おおむね1.5メートルの位置に至り、右向き停止の要領により部隊に面して停止して、「番号」の号令をかけます。


 指揮者の「きょう導3歩前へ進め」の号令により、きょう導を3歩前進させ、これを結んだ新整頓線を定めて列員をその線に正しく整頓させる方法は、完全な部隊の整頓を行わせる上にも、また整頓の訓練を行う場合にも必要なことです。
 また、両翼きょう導は、一定の目標に向かって正しい歩幅と速度をもって命令された歩数だけ前進しなければなりません。
 この前進が不正確であると、その後に行う列員の」整頓が完全に行われないので、特に正確を期する必要があります。
 指揮者が両翼きょう導の位置や姿勢を正す要領は、指揮者の位置から半ば左向きをして右足を左足に引きつけたのち、かけ足で右翼きょう導の前方おおむね6メートルの位置に、同きょう導に正しく面するように左向き停止の要領により停止し、まず自己の位置及び姿勢を正した後、整頓の基準となる同きょう導の位置、方向及び姿勢等を正します。
 次に前と同じ要領に準じて右翼きょう導の右方おおむね3メートルの位置に、同きょう導の側面に面するように停止し、同きょう導を基準にして左翼きょう導の位置等を正して、指揮者の位置に戻ります。
 指揮者の「右にならえ」の号令により、前後列員が3歩前進し、整頓線につくときは、最後の1歩の長さを縮めて、すり足で静かに整頓線につくようにしなければなりません。」
 そして、停止したときは、直ちに右手を腰にあげ、頭を右翼きょう導にまわして、すみやかに右翼から順次整頓完了するように努めることが必要です。
 両翼きょう導が頭を右又は左にまわす時機は、指揮者の号令と同時です。
 列員が整頓線についたとき、右翼きょう導は整頓の基礎を定めるために、動くことのないようにしなければいけません。
 指揮者は、列員の整頓が完了するのを見計らって、「直れ」の号令をかけ、列員は一せいに頭を正面に復し、姿勢を正します。
 指揮者が整頓状況を検査し、これを正すときは、数歩前進させた両翼きょう導の位置及び姿勢等を正したときの要領に準じて、右翼きょう導の右方おおむね3メートル、かかとの全線が見通すことのできる位置に正しく側面します。
 整頓を正すにあたっては、かかとの線の全線を見通し、不適当な者に対して「何番前、よし」又は「何番後、よし」と号令をかけます。
 また、多数の者を同時に整頓させる必要がある場合は、おおむね隊列の3分の1以上を正したのち、「何番から左翼、右へならえ」等の指示号令により行います。なお、後列についても同じ要領で整頓します。
 また、左翼きょう導は動くことなくそのまま整頓し、最左翼列員との間隔を調整する必要があるときは、「左翼きょう導は正規の間隔をとれ」等の指揮者の号令を待って、正すようにすることが適当です。
 後列の整頓が完了したら、指揮者は指揮者の位置に戻り、「前列4歩前へ進め」の号令をかけます。


 指揮者は、点検準備が完了したら、「点検準備完了しました」等、その旨を点検者に報告し、点検開始を促します。
 このとき、指揮者はその場で向きを変えて行えばよく、敬礼を必要としません。
 点検者が点検を行うために前進したのち、指揮者は、後方おおむね1.5メートルの位置で随行します。
 点検の順序は、前列の右翼前面から順次左翼側に至り、ついでその背面を順次点検しながら右翼背面にいたり、更に同じ要領で後列の点検を行って、部隊の右翼側を通過して元の位置に戻ります。
 点検者が点検を実施するときは、服装についてはその保存手入の状況のみならず、着用方法の不良又は携帯品等による不体裁等についても注意し、隊員の品位の向上を図るとともに、姿勢、態度については身体の故障に起因するものでない限り、その悪習を除去するようにします。
 指揮者は、点検者が前列の点検を実施中、後列を休ませる必要があるときは、点検者が前列の点検を開始すると同時に、後列の位置にいたり、「後列、整列休め」の号令をかけて、休ませ、前列背面の中央の位置に近づいたら「後列、気をつけ」の号令をかけて後列員の姿勢をただします。
 なお、後列実施中は、前列も同じ要領で行います。


 手帳の点検は、点検者及び指揮者が定位置について正しく部隊に面した後、行います。
 指揮者は、「気をつけ」、「手帳」の号令をかけ、隊員は、胸ポケットの手帳を取り出し、手帳を開いて右手の手のひらの上に載せ、親指でこれを押さえ、頭を正面に復すると同時に左手をたれて姿勢を正します。
 点検者は、点検と同じ要領で手帳の点検を行い、指揮者とともに元の位置に戻ります。
 点検者が手帳を点検するときは、消防手帳が隊員の身分を表示し、職務執行に際して常に携帯すべきものですから、その保存及び取扱の状況を十分に検査し、必要に応じて手帳をとって内容等についても検査するのが適当です。
 指揮者の「おさめ」の号令により、隊員は、手帳を胸ポケットに納めて基本の姿勢をとります。


 指揮者の「後列4歩、前に進め」、「まわれ右」、「7歩前に進め」、「まわれ右」の号令により、部隊は順次動作し、元の位置に戻り正面向きとなって速やかに自発的整頓を行います。
 指揮者は、半ば右向きをし、左足を引きつけたのち左足から点検者前方おおむね5メートルの報告位置に戻り、点検者に相対するように右向き停止の要領により停止し、姿勢を正して挙手注目の敬礼を行い、点検終了の報告を行います。
 なお、報告に際しては、単に「点検終了しました。」と行いますが、点検種目を特定して行った時は、「何々の点検終了しました。」と実施した種目を冠して報告します。
 報告終了後、度の深い右向きをし左足を引きつけたのち左足から隊列右端の指揮者の定位置に左向き停止の要領により停止し正面向きになります。


 点検者が退場する時は、指揮者の号令によって、点検者が臨場したときと同様に部隊の敬礼を行い、ついで点検者が部隊の位置を離れたとき、指揮者は右手を下して姿勢を整え、「直れ」の号令をかけて元に復します。

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