② 各個訓練、物品授受
1.停止間の動作

 基本の姿勢は、各個訓練の中で最も基本となる姿勢であり次にいかなる号令がかかっても即座に対応できる気構えと緊張感を持った姿勢です。


 頭と首をまっすぐに保ち、口を閉じ、前方を直視して目を動かさないようにします。
 両肩をやや後に引き一様に下げ、両ひざをまっすぐ伸ばします。
 両かかとを一直線に揃えてつけ、体重をかかとと足の親指付け根のふくらみに平均にかけ、両足先は概ね 60度に開いて、等しく外に向けます。
・口を閉じ、あごを引きます。
・腕は自然にたらし、手のひらをももにつけ、指を伸ばして並べ、中指をおおむねズボンの縫い目にあてる。
・上体は正しく腰の上に落ち着け、背を伸ばし、胸を張ります。



 「整列休め」の姿勢は、一時的に隊員の緊張した姿勢を緩和するために用いられるものですが、直ちに基本の姿勢に戻れる姿勢であり、この姿勢中においても規律の維持は守られなければなりません。


 「整列-休め」の号令により、左足を概ね 25センチメートル左へ開くと同時に、ひざを軽く伸ばし、体重を左右両足に均等にかけ、両手は背後でズボンのベルト中央に重ねて組みます。


 手のひらは、後ろに向けて開き、左手の親指と四本の指で、右手の甲と四本の指を軽く握ります。


 すべて一挙の行動で行うので手と足と同時に節度を正しく動かします。


 基本の姿勢の状態から身体の向きを変換するもので、指揮者に正体する場合や、目指す方向へ身体を向ける場合などにおける基本的な動きです。


 まずは「右向け-右]です。
・左かかとと右つま先をわずかにあげます。
・右かかとと左足親指付根のふくらみで 90度右に向き、
・左かかとを右かかとにつけて同一線上にそろえ右に向きます。


 右向けの動作のポイントは、方向変換する側の足はかかと、反対の足はつま先と、軸になる足の部位が異なる点です。


 つま先とかかとを左右交互に動かして横に移動する訓練を行った後、実施すると理解が早まります。


 「半ば右向け-右」は45度右向けをすることであり、回転する角度を除き「右向け-右」の要領と同じです。


 「回れ右」は
・右足を後ろに引き、
・右足の先をわずかに左かかとから離し
・両足のつま先を少しあげ、両かかとを軸にして180度右にまわり
・右かかとを左かかとに引きつけます。


 回れ右の動作でのポイントは、号令と同時に引いた右足の位置です。正面から見て、右足のつま先が左足のかかとの真後ろ約5センチ離した位置にあることを確認します。


 場合によっては、動作を三段階に分けて、それぞれの部分で停止して行うと理解が早まります。

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