② 各個訓練、物品授受
2.行進間の動作

 部隊を移動させる場合の基本的動作で個人の動作の確実性と同時に、整然とした状態の団体行動が求められるものです。


 号令は「前へ-進め」の号令をかけ、停止する場合は「小隊-止まれ」の号令をかけます。


 隊員は、「前へ-」の予令で体重をわずかに前に移し、動令がかかったら、すぐに行進動作に移れる状態にし、「進め」の動令で左足から前進します。


 歩行は、自然の歩行であげている腿の高さで行い、元気よく節度をつけて、基準の歩調で行います。



 行進中の両腕のふり方は、発進と同時に右手を前へ概ね45度、後ろへ概ね15度に円弧をえがくように、ひじ及び手の指先を軽く伸ばし、体側(たいそく)に近く自然にふるのが適当です。


 速足行進の停止は、指揮者の「速足-とまれ」の動令により隊員は、後ろになっている足を一歩前に踏み出し、次の足を地面に近く迅速に節度をつけて元気よく引きつけることが肝要です。


 なお、この動令は、隊員が後ろ足を一歩踏み出して停止する関係から、停止させようとする位置から一歩前で下すようにします。


 行進中左(右)向きをさせる場合に、「左向け前へ-進め」の動令が、隊員の右足が地につこうとしたときに掛かった場合はまず第一動で左足を一歩前に踏み出し、第二動で右足を概ね半歩前に足先を内にして踏み出します。第三動で体を右90度の方向に向け、左足から左の方向に進行します


 かけ足行進を行う場合に、隊員が両手を握ってこれを腰にあげる時機は、他の動作と異なり、「かけ足-」の予令で両手を握り、そのまま腰にあげ、同時に体重をわずかに前へ移します。


 発進するときは、「進め」の動令によって左足から左ももを少し上げるようにして前に踏み出します。この最初の踏み出しは、かけ足の一歩の長さの基準よりも多少短くなります。


 そして、その反動を利用して次の足を所定の距離に踏み出し、常に基準の一歩の長さと速度をもって行進します。


 行進中両腕は前後に自然にふるようにし、必要以上に大きくふるのは適当でなく、また全くふらないことのないようにします。


 かけ足行進の停止は速足行進中の諸動作よりも反動があるので二歩多く前進した後、指揮者の命令による動作を行い、停止後両手は、指を並べ、開いておろします。


 なお、指揮者が隊員を停止させるときは、隊員が二歩前進し、一歩前に踏み出して停止するため、動令を下す時機を、停止させようとする位置の三歩前とするように留意しなければなりません。


 かけ足行進中後ろ向きをするときは、指揮者の「まわれ右前へ-進め」の動令が隊員の左足が地につこうとするときにかかった場合、隊員は、右足、左足、右足と三歩前進し左足先をうちにして概ね半歩前に踏み出し、両足の親指付根のふくらみを軸に180度旋回し、体重を右足に移して反動をつけ、左足からかけ足行進を続けます。


 なお、この動作は、両手を握って腰にあげたまま行うものです。

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