現場に到着したら、火災の推移状況の判断を迅速に行い、筒先部署の指揮を行います。
火災の推移状況を正確に見極めなければ的確な判断ができません。
火災初期は、開口部の一部から黒煙を噴出していても、まだ局部燃焼ですから一挙注水により消火可能の時期です。
木造以外の建物でも同じような過程をたどるので対応も同じです。
建物全体に火がまわろうとする時期が火災中期です。
室温が700度前後に上昇すると、フラッシュオーバー現象を起こすことがあるので注意が必要です。
防火構造の建物では、壁の間や天井の裏を経て通気口や瓦の間から煙を噴出し、窓ガラスの破損が始まります。
この時期には、建物を包囲するように筒先を配備します。
中期を過ぎると、建物全体に火がまわり、黒煙は少なく、至るところから火炎を噴出します。延焼危険がはなはだしく増大しますので、迅速な対応が必要です。
隣棟に延焼拡大の危険がある場合は、隣棟室内にも筒先配備をします。
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