① 防災指導要領
6.風呂

 指導のときの説明例をみていきましょう。

 風呂釜からの火災は、そのほとんどが空だきによるものであり、水の入れ忘れや浴槽の水栓の不完全により、お湯を沸かしている間に水がなくなったため火災になってしまったものです。
 また、ガスを燃料とする風呂釜の場合、酸素不足のため不完全燃焼を起こし、中毒事故などの発生危険もあることから、換気についても十分に注意することが必要です。

 [指導のポイント]です。

 浴槽の水栓が完全に閉まっているかを確認するためには、視認(しにん)のみでなく手で確認するほか、5分くらいの時間をおいて水位を確認する。

 使用後は、口火(くちび)の消し忘れや元栓の閉め忘れがないかを確認するように習慣づける。

 遠隔操作により点火できる構造のものでも過信せず、火の点火や消火状態は、必ず確認する。

 空だき防止装置を過信しない。

 風呂釜に面した壁面は、断熱性を持たせた不燃材で被覆する。

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