② 安全管理S-KYT
2.S-KYTの進め方

 S-KYTは、5人から6人の少人数チームで話しあうという形式をとり、作業の一場面を描いたイラストシーンをテーマとして、主に4つのラウンドで進められます。

 整列・番号、挨拶などS-KYTに入る為の導入。
第1ラウンド。現状把握。どんな危険が潜んでいるか注意を出し合う。
第2ラウンド。本質追究。危険のポイントを見つける。
第3ラウンド。対策樹立。自分ならどうするか対策のアイデアを出し合う。
第4ラウンド。目標設定。最優先の実施対策を決定する。そして、全員で指差し呼称し、確認するという流れです。

 では、実際にどのような方法で進められるのか、全体の流れを見てみましょう。

 S-KYTを進める導入は、リーダーの整列・番号・挨拶・健康確認です。

リーダー:「整列、番号!」
メンバー:「1・2・3・4・5」
全員:「おはようございます!!」

 健康確認は、リーダーが誰か一人に対して固有名詞で具体的に問い掛けます。
リーダー:「大竹さん、少し元気が無い様ですけれども?どこか気になるところがあるんですか?」
大竹:「先週病院で血圧が高いと言われまして。」
リーダー:「それでは、この後の消防訓練は見学していてください。」
大竹:「はい、そうします。」
 健康状態が原因となって事故災害につながるケースも少なくありません。
リーダーがメンバー一人一人に目配りし、適切な措置をとる習慣を身につける事が大切です。

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