① 災害活動の安全管理
14.残火処理

 疲労や気の弛みから注意力が散漫になるので、適宜交代をしたり、作業分担を行って疲労を軽減し、注意力を持続させましょう。
 屋根などの高所で活動する時は、足場を安定させ、必要に応じて命綱で身体を確保します。
 屋根などの高所に放水する時は、下方と周辺の活動を規制し、安全員・監視員の配置に配慮します。
 モルタル亀裂、ふくらみ、柱などの焼けている状況から崩落のおそれがある場合は、強制的に破壊し落下させるか、ロープなどで立入り禁止措置をとります。
 放水した水が凍結し、滑りやすい時は姿勢を低くくし、小股で慎重に歩きましょう。

 残火処理の放水が顔に跳ねかえったり、直撃するので、防火帽の顔面保護板を降ろして活動します。
 とび口などで作業する場合は、周囲に作業スペースをとり、必要により監視員を置きます。
 木造、防火造りの建物の2階、3階部分の残火処理をする場合は、床が抜け落ち下の階へ転落しないように注意し、必要に応じて命綱で身体を確保します。

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