② 小型ポンプ操法
6.3番員

 3番員の動きです。
 「よし」の合図で、左向けの要領で、足を引きつけることなく吸管側に向きを変え、吸管バンドの位置に移動します。
 右足を立てた折りひざの姿勢で吸管バンドをはずします。
 結合金具近くの吸管を両手で腰部まで持ちあげ、2番員と協力して吸管のよじれをとりながら引きずらないように伸ばし、結合金具が吸口に結合しやすい位置に搬送し、一旦その場へ置きます。
 吸口に面して吸管左側で折りひざ、又は折りひざに準じた姿勢で吸口覆冠をはずします。

 右足で吸管をまたぎ、吸管の結合金具を両手で持つと同時に両足かかとが接する状態にし、両足ふくらはぎで吸管をはさみます。
 吸管を吸口に合わせ、2番員の補助で結合したあと、「よし」と合図し両手両足を吸管から離します。
 左足を軸に、右足で吸管をまたぎながらストレーナー方向に向きを変え発進し、吸管中央部左側で停止します。
 右手は下から、左手は上から吸管を左腰部に持ち上げ、「よし」と合図します。
 左足から、2番員と歩調を合わせ水利方向へ2歩半で移動します。
 このとき、右足を半歩前に踏み出し、吸管投入の補助をします。
 つづいてポンプ方向に向きを変え、吸管接地部をまたぎ、足を計器側に踏み出した姿勢で停止します。
 送水準備です。真空ポンプレバーを操作し、計器に注意しながら揚水操作をします。
 送水操作開始前には必ず、余裕ホースの状態を確認しておきます。
 火点に向かって姿勢を正し、放水開始の伝達を待ちます。
 左足を放口側に1歩踏み出します。
 送水操作は両手を使って同時着手です。一方の手で放口コックを全開にするまで徐々に開き、同時に計器に注意しながら、もう一方の手でスロットルバルブを操作し、適正圧力を確保します。
 踏み出している左足を引きつけ、火点に向かって姿勢を正します。

 3番員の動きを図で確認しましょう。
 指揮者の「操作始め」の号令のあと、「よし」の合図で、一斉に動き出します。
 まず、吸管バンドの位置に移動し、吸管バンドをはずします。
 結合金具近くの吸管を両手で持ち、2番員と協力して吸管のよじれをとりながら引きずらないように伸ばし、結合金具が吸口に結合しやすい位置に搬送し、その場に置きます。
 吸口覆冠をはずします。
 2番員の補助で吸管結合、確認したあと3番員は「よし」と合図をします。
 次にストレーナー方向を向き、吸管中央部左側へ移動します。
 吸管を持ち上げ「よし」と合図します。
 2番員と歩調を合わせ、水利方向へ左足から2歩半で移動します。
 2番員の「よし」の投入合図で、右足を半歩前に踏み出し、吸管投入の補助をします。
 次に送水準備のため、吸管接地部をまたいで計器側へ移動し、ポンプのエンジンを始動します。真空ポンプレバーを操作し、計器に注意しながら揚水操作をします。
 ここで送水操作開始前に、余裕ホースの状態を確認し、放水開始の合図を待ちます。
 1番員の「放水始め」の伝達を受け、3番員は右手を垂直にあげて「放水始め」と復唱します。
 左足を1歩踏み出し、送水操作をします。
 送水操作は両手を使って同時着手です。一方の手で放口コックを全開にするまで徐々に開き、同時に計器に注意しながらもう一方の手でスロットルバルブを操作し、適正圧力を確保します。
 踏み出している左足を引きつけ、火点に向かって姿勢を正します。

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