② 小型ポンプ操法
2.待機から定位

 次に、それぞれの動きを見ていきましょう。

 指揮者は、1番員の右1.5メートルの位置に、各隊員は、待機線上にかかとを合わせて「整列休め」の姿勢で待機します。
 また、2番員が小型ポンプの中央となるようにします。
 指揮者は、合図により基本の姿勢をとり、進行方向に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、集合線から前方5メートル、ポンプ中心線上の集合指揮位置に、左向け止まれの要領で停止します。

 指揮者の「集まれ」の号令で基本の姿勢をとり、かけ足行進の要領で発進し、集合線上に2番員が小型ポンプの中央となるように、2番員を基準に自主整頓します。

 自主整頓の要領は、1番員を除く各隊員は、右手を腰にあてて、ひじを側方に張ります。頭は、2番員が前方、1番員は左、3番員は右に向けて整頓します。

 指揮者は、各隊員が集合線に整列したならば「番号」と号令します。
 指揮者は、回れ右をし、審査班長の前方5メートルの位置で停止し、審査班長に挙手注目の敬礼を行い、開始報告をします。

 挙手注目の敬礼を行ったあと、回れ右をして、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で各隊員に相対して停止します。

 指揮者は、想定を付与します。

 指揮者は「定位につけ」と号令し、各隊員の行動を監視します。

 1番員は、半ば右向けをし、かけ足行進の要領で発進し、筒先のおおむね中央部に正対するよう左向け止まれの要領で停止します。

 2番員は、度の深い左向けをし、かけ足行進の要領で発進し、吸管のおおむね中央部左側の位置で火点に向かって停止します。

 3番員は、かけ足行進の要領でポンプの左側に沿って前進し、ポンプ前方中央部の位置で左向け止まれの要領で停止し、火点方向を向きます。

 小型ポンプ操法で使用する器具の定位と各隊員の動きを確認しましょう。
 待機線は、小型ポンプの後方から4メートル。集合線は、2メートルの位置です。
 操法開始の合図で指揮者は、集合線から5メートルの位置、集合指揮位置に移動します。
 指揮者の「集まれ」の号令で、隊員は集合線へ進み、点呼を行います。
 指揮者は開始報告。
 想定付与をし、「定位につけ」の号令をかけます。
 各隊員の定位は次のとおりです。
 では、待機から定位につくまでの動きを見てみましょう。

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