② 小型ポンプ操法
8.放水中止

 指揮者は各隊員の操作状況を監視します。
 1番員は、ノズル操作をして放水を中止します。放水開始時のノズル操作と同様に、全ての動作は筒先から手を離すことなく滑らせて移動させます。
 ノズルを閉めると圧力があがるので、3番員は計器を確認します。
 2番員は、とび口をその場に置き、延長ホースの左側に沿ってポンプへ向かいます。
 放水中止の伝達は、ポンプ前おおむね2メートルの伝令停止線内で停止し、3番員と相対して行います。
 送水停止の操作についても、送水時同様に同時着手です。
 操作終了後は、火点に向かって姿勢を正します。

 2番員は、回れ右をして右足を引きつけることなく発進し、延長ホースの左側に沿って進み、1番員の1歩後方で停止します。
 破壊地点にもどり、とび口を右足ぎわに立て姿勢を正します。
 指揮者は、2番員がとび口を立てたのを確認してから、火点方向を向き鎮圧状況を監視します。
 1番員は、2番員の「伝達終わり」の合図で、ノズル操作をして排水します。
 水圧に注意しながらノズルを下向きで全開にします。
 審査副班長の指示で、ノズルを完全に閉めます。
 このときの操作も筒先から手を離すことなく滑らせながら握り変えます。
 筒先を右足ぎわに立て、姿勢を正します。

 放水中止の動きと位置関係を図で確認しましょう。
 指揮者は合図で火点監視の姿勢から1番員の方向に向きを変えます。「放水止め」の号令をかけ、隊員の操作状況を監視します。
 1番員はノズル操作をして放水を中止します。
 このとき圧力があがるので3番員は計器を確認します。
 ノズルを閉めたあと1番員は「放水止め」と復唱します。
 復唱を確認した2番員は「よし」と合図し、とび口をその場に置き、延長ホースの左側に沿って進み、伝令停止線内で停止します。
 放水中止の伝達は、ポンプ前おおむね2メートルの伝令停止線内で停止し、2番員と3番員とが相対して行います。
 3番員は「放水止め」の復唱後、送水停止の操作をし、火点に向かって姿勢を正します。
 2番員は放水中止の伝達後、延長ホースの左側に沿って進み、1番員の1歩後方で停止し「伝達終わり」の合図をします。
 1番員は2番員の「伝達終わり」の合図を受けて排水を始めます。
 2番員は破壊地点にもどり、とび口を右足ぎわに立て姿勢を正します。
 指揮者は、2番員がとび口を立てたのを確認し、火点方向を向き鎮圧状況を監視します。
 審査副班長の指示のあと、1番員はノズルを完全に閉め「よし」と合図し筒先を右足ぎわに立て姿勢を正します。

 では、放水中止の動きを見てみましょう。

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