① ポンプ車操法
4.第1線延長(1番員)

 1番員の動きです。
 下車後、ポンプ車後方に進み、ポンプ車左側に積載してある筒先を背負います。
 積載している第3ホースを左肩に乗せます。このとき、第3ホースのめす金具部を右手で、左手は、めす金具の反対側を保持します。めす金具が上部斜め前方になるように、左肩上に乗せます。
 めす金具部を左手に持ち変え、右手をおろし左に向きを変え足を引きつけることなく発進します。
 ポンプ車の左側を通って第1、第2ホースの延長距離、おおむね40メートルの第3ホース延長地点でホースをおろします。

 おろすときは、めす金具を持ったまま、左手を下げると同時に右手でめす金具部を持ち変えます。
 左手でめす金具部の反対側を保持し、めす金具が手前になるように肩からおろして地面に立て、展張します。
 ついで、右手はおす金具を持ったまま、左足を軸に身体を右回りに反転させ、おす金具を左足近くに置き、身体をおこして筒先を結合します。
 結合状況を確認します。
 左手でノズル近くのプレイパイプを持ち、右手で取手を握ると同時に、ホースから左足を離して火点側へ1歩踏み込み、基本注水姿勢をとります。
 2番員が第2、第3ホースの結合を終え、姿勢を正したところで、1番員は2番員に「放水始め」の合図をします。
 火点へ前進する距離は、おおむね15メートルです。
 左上腕と腹部で筒先をしっかり抱え、折りひざ又は、折りひざに準じた姿勢で、右手でホースをたぐり寄せ、これを右手で持って立つと同時に右足を1歩大きく踏み出します。
 余裕ホースはおおむね5メートルとります。半円を描くように広げるのが理想的です。
 後方には、おおむね1メートルの注水補助のできる場所をつくります。
 ノズルを開き、注水するまでのすべての動作は筒先から手を離すことなく滑らせて移動させます。右腋下と右腕で完全に抱え込み、左手で徐々にノズルを開きます。
 左手はプレイパイプの中央を、右手は取手をしっかりと握ります。

 1番員の動きと位置関係を図で確認しましょう。
 下車後、ポンプ車左側に移動し積載してある筒先を背負い、積載ホース(第3ホース)を左肩に乗せ、ポンプ車の左側を通り、第3ホース延長地点へ移動します。
 第1、第2ホースの延長距離、おおむね40メートルのところが第3ホース延長地点です。
 第3ホースをおろし展張します。筒先を結合して確認をし、基本注水姿勢をとります。
 2番員が第2、第3ホースの結合を終え、姿勢を正したところで、1番員は2番員に「放水始め」の合図をします。
 火点へ向かっておおむね15メートル前進し、ホースをたぐり寄せ、おおむね5メートルの余裕ホースをとります。半円を描くように広げ、1番員の後方1メートルのスペースを注水補助のために確保します。

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