① ポンプ車操法
2.待機から下車

 次に、それぞれの動きを見ていきましょう。

 指揮者は、1番員の右1.5メートルの位置に、各隊員は、待機線上にかかとをあわせて「整列休め」の姿勢で待機します。
 また、2番員3番員の中間がポンプ車の中央となるようにします。
 指揮者は、合図により基本の姿勢をとり、集合線上4番員のかかと中央から左斜め前方5メートルの集合指揮位置に、半ば左向けを行い、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で左向け止まれの要領で停止します。

 指揮者の「集まれ」の号令で基本の姿勢をとり、かけ足行進の要領で発進し、集合線上に2番員3番員の中間がポンプ車の中央となるように、2番員を基準に自主整頓を行い整列します。

 このときの整頓の要領は、1番員を除く各隊員は右手を腰にあて、ひじを側方に張ります。頭は、2番員が前方、1番員は左、3、4番員は右に向けて整頓します。

 指揮者は、各隊員が集合線に整列したならば「番号」と号令します。

 指揮者は、大きく左向けをし、審査班長の前方5メートルの位置で停止し、審査班長に挙手注目の敬礼を行い、開始報告をします。
 挙手注目の敬礼を行ったあと、回れ右をして、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で各隊員に相対して停止します。

 指揮者は想定を付与します。

 指揮者は、「乗車」と号令し、直ちにポンプ車に正対し、各隊員の乗車を確認します。
 指揮者の号令で、1番員、2番員は半ば左向けをし、3番員、4番員は、大きく右向けをして一斉に乗車する位置に前進します。
 4番員の「よし」の合図で乗車します。手すりをしっかり握り、安全を確認します。ドアを閉じるときには周囲、後方に気を配ります。指揮者はすべての隊員が乗車したのを確認したあと、乗車します。
 乗車したときの姿勢は、前方を直視しポンプ車が走行していることを想定した体勢をとります。
 指揮者は、乗車後直ちに「操作始め」と号令します。

 4番員の「よし」の合図で一斉に下車します。
 4番員は、各隊員の必要な操作の完了を確認し、サイドブレーキを引き、「よし」と合図して、ポンプレバーを入れ下車します。

 ここで、下車までの各隊員の動きと定位について確認しましょう。

 待機線は、ポンプ車の後方から4メートル。集合線は、2メートルの位置です。
 指揮者の「集まれ」の号令で隊員は集合線へ進みます。集合指揮位置は、集合線上4番員の左斜め前方5メートルです。点呼したあと、指揮者は開始報告、想定付与をし「乗車」の号令をかけます。
 一斉に乗車位置まで移動し、4番員の「よし」の合図で乗車します。
 指揮者はすべての隊員が乗車したのを確認したあとに乗車します。
 指揮者は「操作始め」と号令し、4番員の「よし」の合図で一斉に下車します。

 では、待機から下車までの動きを通して見てみましょう。

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