① ポンプ車操法
14.放水中止

 合図により、指揮者は火点監視の姿勢から1番員の方向に向きを変え、姿勢を正して「放水やめ」と号令します。
 指揮者は各隊員の操作状況を監視します。
 1番員、2番員はノズル操作をして放水を中止します。放水開始時のノズル操作と同様に、すべての動作は筒先から手を離すことなく滑らせて移動させます。
 ノズルを閉めると圧力があがるので、4番員は計器を確認します。
 3番員は、第1線延長ホースの左側に沿ってポンプ車へ向かいます。
 放水中止の伝達は、伝令停止線内、第1放口側の位置に停止し、4番員と相対して行います。

 送水停止の操作についても送水時同様に、同時着手です。計器に注意しながら一方の手でスロットルバルブを操作し、もう一方の手で放口コックを徐々に閉じます。
 第2放口側も同様に操作します。
 4番員は、3番員の「伝達終わり」の合図を確認したあと、再びポンプ車前をまわって第1放口側に戻り、火点に向かって姿勢を正します。

 3番員は、第1線延長ホースの左側に沿って注水部署へ向かいます。
 このとき、1番員の右足かかとと、2番員の右足かかとを結んだ線上に、3番員の両足かかとが並ぶようにします。

 3番員の「伝達終わり」の合図で、1番員2番員ともに、排水を行います。
 水圧に注意しながらノズルを下向きで全開にします。
 排水後、指示によりノズルを完全に閉めます。このときも筒先から手を離すことなく滑らせながら握り変えます。
 1番員・2番員は、右手でノズルを握り、「よし」と合図して左手を離すと同時に、左足を引きつけ、筒先を右足ぎわに立てて姿勢を正します。

 指揮者は、3番員がとび口を立てたのを確認してから、火点方向を向き、鎮圧状況を監視します。

 放水中止の動きと位置関係を図で確認しましょう。
 合図で指揮者は「第1線、第2線放水止め」の号令をかけ、各隊員の操作状況を監視します。
 1番員、2番員はノズル操作をして放水を中止します。
 このとき圧力があがるので、4番員は計器を確認します。
 ノズルを閉めたあと1番員は「第1線放水止め」、2番員は「第2線放水止め」と復唱します。
 復唱を確認した3番員は、「よし」と合図し、とび口をその場に置くと後方に向きを変え、第1線延長ホースの左側に沿ってポンプ車へ向かいます。
 放水中止の伝達は、第1放口側で3番員と4番員とが相対して行います。先に4番員の動きをみてみましょう。

 4番員は「第1線、第2線放水止め」と復唱したあと、第1放口の送水停止操作をします。
 つづいて、ポンプ車前方をまわり第2放口も同様に操作し、火点に向かって姿勢を正します。

 では、放水中止伝達後の3番員の動きはどうでしょう。
 4番員が復唱の手をおろしたあと、3番員は向きを変え、第1線延長ホースの左側に沿って注水部署へ向かいます。
 並ぶ位置は、第1線の注水部署と第2線の注水部署の中間地点で、1番員の右足かかとと2番員の右足かかとを結んだ線上に3番員の両足かかとが並ぶようにします。
 3番員は「伝達終わり」の合図をし、とび口を右足ぎわに立て、姿勢を正します。

 この合図をきっかけに他では、指揮者は、火点方向を向き、鎮圧状況を監視します。

 1番員2番員は排水をします。排水後「よし」と合図し筒先を右足ぎわに立て、姿勢を正します。

 4番員は合図を確認し、再びポンプ車前をまわって第1放口側に戻り、火点に向かって姿勢を正します。

 では、放水中止の動きを見てみましょう。

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