事故の発生要因をみると、人的要因が33.3%、物
的要因が56.5%、その他の要因、不明及び調査中
を合計したものが10.1%となっている(

第12

10

)。

発生要因別にみると、腐食労等化によるもの

が132件(対前年比6件減)と最も多く、次いで破
損によるものが43件(対前年比14件増)、操作確
認不分によるものが34件(対前年比10件減)と
なっている(

第1210

)。

なかった平成6年(1994年)の174件と比する
と、危険物施設数が減少しているにもかかわらず、
約2.2倍に増加している。主な発生要因については、
人的要因によるもの、物的要因によるものいずれも
多数発生しているが、物的要因によるもののうち、
特に腐食労等化等の経年化によるものが増加
している。

平成24年中の危険物施設における危険物の流出

事故の発生件数(火災に至らなかったもの)は375
件(対前年比21件減)、損害は381万円(対
前年比105万円増)、死者はなく(前年同数)、
負傷者は24人(対前年比12人増)となっている

第127

)。

また、危険物施設別の流出事故の発生件数をみる

と、一般取扱所が最も多く、次いで屋外タンク貯蔵
所、給油取扱所の順となっている(

第128

)。

一方、危険物施設における流出事故発生件数のう

ち、98.7%が石油製品を中心とする第4類の危険物
の流出となっている。これを品名別にみると、第2
石油類(軽油等)が最も多く、次いで第3石油類

(重油等)、第1石油類(ガソリン等)、第4石油類
(ギー油等)の順となっている(

第129

)。

平成24年中に発生した危険物施設における流出

危険物施設別流出事故発生件数

(平成24年中)

製造所

25件

(6.7)

屋外タンク

貯蔵所

81件

(21.6)

地下

タンク

貯蔵所

48件

(12.8)

移動タンク

貯蔵所

48件(12.8)

貯蔵所

184件

(49.1)

流出事故

発生総数

375件

(100)

取扱所

166件

(44.3)

移送取扱所 11件(2.9)

給油

取扱所

59件

(15.7)

一般取扱所

96件

(25.6)

屋内タンク貯蔵所 6件(1.6)

屋内貯蔵所 1件(0.3)

(備考) 「危険物に係る事故報告」により作成

危険物施設における流出事故発

生要因

流出事故

発生総数

375件

(100%)

流出事故

発生総数

375件

(100%)

物的

要因

212件

(56.5%)

物的

要因

212件

(56.5%)

誤操作

25件(6.7%)

誤操作

25件(6.7%)

操作確認

不十分

34件(9.1%)

操作確認

不十分

34件(9.1%)

操作未実施

13件(3.5%)

操作未実施

13件(3.5%)

監視不十分

24件(6.4%)

監視不十分

24件(6.4%)

維持管理不十分

29件(7.7%)

維持管理不十分

29件(7.7%)

腐食疲労等劣化

132件(35.2%)

腐食疲労等劣化

132件(35.2%)

施工不良

23件(6.1%)

破損

43件

(11.5%)

破損

43件

(11.5%)

故障

13件(3.5%)

不明 12件(3.2%)

悪戯 1件(0.3%)

設計不良

1件(0.3%)

(平成24年中)

(備考) 「危険物に係る事故報告」により作成

その他の要因

20件(5.3%)

交通事故

19件(5.1%)

人的

要因

125件

(33.3%)

人的

要因

125件

(33.3%)

調査中 6件(1.6%)

危険物施設か流出した危険物

別件数

第2石油類

141件

(37.6)

流出事故

発生総数

375件

(100)

第4類危険物

370件(98.7)

第1石油類

86件

(22.9)

第3石油類

109件(29.1)

アルコール類 4件(1.1)

その他 5件(1.3)

第4石油類 29件(7.7)

特殊引火物 1件(0.3)

(平成24年中)

(備考) 「危険物に係る事故報告」により作成

81