車)の3倍から10倍の泡放を行うことができ
るものである。
現在、1万リットルから4万リットルの放水能力
を有する大容量泡放システムが、全国12の広域
共同防災組織等に配備されている。
石油コンビナートにおける消防活動は、危険物等
が大量に取り扱われていることや設備が複雑に入り
組んでいることから困難な場合が多く、また大規模
な災害となる危険性もあることから、災害発生時に
は、自衛防災組織や共同防災組織による的確な消防
活動を行うことが要求されるとともに、当該活動を
担う防災要員には広範な知識と技術が必要とされ
る。消防庁では、自衛防災組織等における防災活動
について「自衛防災組織等のための防災活動の手
引」、「防災要員育訓練指針」、「大容量泡放シス
テムを活用した防災活動」等を示しており、自衛防
災体制の充実を図っている。
4
事の制
石油コンビナート災害の拡大を防止するには、石
油コンビナートを形成する事業所の個々の施設を単
体として規制するだけでは分でなく、事業所全体
として災害防止や被害軽減の観点から対策を講じる
ことが必要である。
このため、石油コンビナート等災害防止法では、
レイアウト事業所について、地内の施設地の配
置や通路の確保等に関する一定の基準を設け、事業
所の新設は施設地等の配置の変更を行う場合に
は、当該計画の出を義務付けるとともに、その完
了後には計画に適合していることの確認を受けなけ
ればならないこととされている(レイアウト規制)。
レイアウト事業所における石油の貯蔵・取扱量及
び高圧ガスの理量は、それぞれ、特定事業所全体
の59.8%、98.2%となっている(平成25年4月1
日現在)。
レイアウト事業所184(平成25年4月1日現在)
における平成24年度中の新設は変更の出件数
は7件であり、平成24年度中の確認件数は17件で
あった(
第133
)。
のの災害対
特定事業者は、常現象
*6
が発生した場合には
アト事業所の設等の出及び確の状況
16
15
13
19
10
9
20
13
7
17
0
5
10
15
20
25
届出
確認
届出
確認
届出
確認
届出
確認
届出
確認
平成21年度
平成20年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
17
17
13
新設
変更
(各年度中)
19
7
9
20
17
13
10
(備考) 1 石油コンビナート等災害防止法第5条及び第7条の規定に基づく届出の件数により作成
2 石油コンビナート等災害防止法第11条の規定に基づく確認の件数により作成
3 新設等の届出が行われてから、確認を行うまでに一定の工事期間を要することから、各年度の届出件数と確認件数は合致しない。
1
2
*6
常現象特定事業所における出火、石油等の漏えいその他の常な現象
第3 石油コンビナート災害対策
災のと
第
章
92