指揮支援部隊は、東京消防庁と18の政令指定都

市の消防本部により編成され、ヘリコプター等で速
やかに被災地にき、災害に関する情報を収集する
とともに、被災地における緊急消防援助隊に係る指
揮が円滑に行われるよう、当該市町村長の指揮活動
を支援する。

都道府県隊は、都道府県内の消防本部において

録されている各部隊のうち、被災地への応援に必要
な部隊をもって構成される。なお、過去に出動した
災害においては、

第275表

に示す部隊が出動

している。

 出動計画

(ア) 基本的な出動計画

大規模災害等の発災に際し、消防庁長官は情報

収集に努めるとともに、被災都道府県知事等との
密接な連携を図り、緊急消防援助隊の出動の要
を判断し、消防組織法第44条の規定に基づき、出
動の求めは指示の置をとることとされている。
この場合において迅速かつ的確な出動が可能とな
るよう、あらかじめ出動計画が定められている。

具体的には、災害発生都道府県ごとに、その隣

(エ) 消防庁長官による緊急消防援助隊出動指示

要件の見直し

活断層等により局地的に甚大な被害をもたらす

地震の危険性が指されている。従来は2以上の
都道府県に及大規模災害のみとされていたもの
が、1つの都道府県のみで大規模な災害が発生し
た場合であっても、当該災害に対するために特
別の必要があると認められるときは、消防庁長官
は、災害発生市町村の属する都道府県以外の都道
府県の知事は当該都道府県内の市町村の長に対
し、緊急消防援助隊の出動のため必要な置をと
ることを指示することができるものとされた。

緊急消防援助隊の編成及び出動計画等について

は、総務大臣が定める基本計画に定められている
が、その概要は以下のとおりである。

ア 急消防助の成

緊急消防援助隊の部隊は、指揮支援部隊と都道府

県隊により編成され(

第274

)、被災地の市

町村長の指揮の下に活動する。

急消防助の成

都道府県

指揮支援隊長

指揮支援部隊長

指揮支援隊長

消防艇を用いて消防活動を行う

消防防災ヘリコプターを用いて消防活動を行う

水難救助隊、遠距離送水隊等特殊な装備を用いて消防活動

を行う

毒劇物等災害、大規模危険物災害等特殊な災害に対応する

ための消防活動を行う

各部隊の活動支援をするために、給水設備等を備えた車両

等により必要な輸送・補給活動を行う

高度救命用資器材を備え、救急活動を行う

高度救助用資器材を備え、要救助者の検、救助活動を行う

水上

特備

特災害

後方

救急

救助

消火

大規模火災発生時の延焼防止等消火活動を行う

都道府県指

都道府県隊を統括し、その活動管理を行う

指揮支援隊

指揮支援隊

指揮支援隊

ヘリコプター等で迅速に現地に展開

し、被災状況の把握、消防庁との連調

整、現地消防機関等の指揮支援を行う

第7 広域消防応援と緊急消防援助隊

消災のと


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