名の国際緊急援助隊救助チーム(緊急調査チーム含
む。うち国際消防救助隊員33名)を派遣した。第
1と第2は、クライストチーチ市にあるCT
ビル壊現場において救助活動を行い、第3
は、同市内8カ所の損壊建物においてなどの活
動を行った。

1

消防防災ーの開

近年アジア諸国では、経済発展・都市化などが進

む中、人命・産や都市インフラ、各種施設等を火
災や自然災害から守るため、消防防災体制を拡充す
る必要性が高まりつつあり、人命救助や消火、火災
予防の技術や制度に関して、我が国消防に対する期
待も大きい。このようなことを踏まえ、主としてア
ジア内各国を対象に、対象国の状況に応じ、消防
防災能力の向上に資するため、我が国の消防技術・
制度・体制等を当該国で広く紹介する国際消防防災
フォーラムを平成19年度から開催している。フォー
ラムは、各国消防防災部局との信頼関係を構築し、
不測の災害救援にも備えるものである。

平成25年度は、10月にミンマー連共和国

(以下「ミンマー」という。)ンン市において

本フォーラムを開催した。

急速な都市化が進むミンマーは、平成22年度

から平成24年度まで我が国において「災害に対す
る救急救助技術向上プロジクト」研を受講する
など、我が国の消防防災についての知識の得に熱

心である。

本フォーラムでは火災予防制度や職員の人材育成

について活発な情報共有や意見交換を行うととも
に、我が国の消防防災インフラシステムの海外展開
を推進する取組の一つとして、日本の企業による消
防製品の紹介・展示を行ったところ、ミンマー消
防関係者からの強い関心が示された。

2

開発の

消防庁では、ICAと連携し、開発途上諸国の消

防防災機関職員を対象に救急救助技術研、消火技
術研の2コースの集団研を、消防本部の協力の
下で実施している。

救急救助技術研は大阪市消防局が、消火技術研
は北九州市消防局が実施しており、これまでに、

それぞれ232人、229人を受け入れて研を実施
している。各コースの研生は、研を通して身に
つけた我が国の消防に関する知識や技術を自国の消
防防災能力の向上に大いに活用している。

消防庁では、課題別研のほか開発途上諸国の個

別の要に基づき実施する国別研をICAと連携
し実施している。

平成24年度からは、イラン・イスラム共和国に

対して3年間にわたり「消防運用体制」研を実施
している。2年目である平成25年度は、神戸市消
防局、東京消防庁においてコミュニティ防災、火災
予防制度や人材育成等について研を行った。

消防庁では、このような研のほかにも開発途上

諸国を中心として各国からの情報提供、視察等の要

に随時対応している。各国大使、ICA、団法

人自治体国際化協会等の協力依頼に基づき、各国か
らの消防防災、危機管理分野等の関係者の問を受
け入れ、それぞれの要に応じた情報提供、関連施
設等の視察等を実施している。

Cビルでの救助活動

(平成23年2月ニュージーランド南島における大地震災害)

的の対


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