へ「太陽光発電システムを設置した一般住宅の火災
における消防活動上の留意点等について(消防・救
急課、消防研究センター)」を通知した。

サブテーマ「火災の実態把握と課題抽出」では、

たばこを発火源とする住宅火災や就寝を伴う小規模
な施設の火災の発生と被害について、施策検討用の
資料を提供した。

サブテーマ「火災の促進要因と燃焼性状の実験と

数値計算による分析」では、金属鋼板サンドイッチ
パネル(SWP)の火災時における燃焼及び崩壊メ
カニズムの解明を実施した。SWPを構成する鋼板
と芯材との剝離原因を明らかにするため、両者の接
着力の加熱依存性について材料実験にて検証した。
芯材の難燃性の違いにかかわらず、SWPは、高い
加熱や加熱時間が長くなると芯材と鋼板との接着力
は失われ、剝離、崩壊、大規模燃焼へつながること
が明らかになった。

「火災旋風」の研究では、火災域の風下に発生す

る旋風の発生条件を解明するために、火災域を模擬
した熱源を風洞内の床面に設置し、横風をあてる実
験を行った。熱源の形状と横風の向きとの関係が、
火災旋風の源の一つと考えられている渦対の位置
と、熱源周辺の強風域の形成位置に影響を与えてい
ることがわかった。

サブテーマ「生活に密着した建物等での警報伝達

手段に関する研究」では、北九州市内の木造市場の
各店舗に無線連動式住宅用火災警報器を設置し、火
災警報を近隣複数世帯間で共有する地域警報ネット

では、ひとたび出火すると延焼拡大する事例があ
る。このような火災における安全確実な避難を可
能にする方法として、火災警報を火災が発生した
建物の中にいる人のみではなく、その周辺の建物
の中にいる人にも伝達することが考えられる。こ
のようなことから、このサブテーマでは、小規模
建物群において、住宅用火災警報器により近隣建
物に警報を伝達する技術の開発を目指している。

(オ) サブテーマ「熱画像を活用した再燃火災の

発生防止に関する研究」

火災がいったん鎮火した後に再び燃える再燃火

災は、二次的な被害を生じるだけでなく、市民の
消防に対する信頼を損なうおそれのある問題であ
るが、現状では、再燃火災を完全に防止する手法
はない。鎮圧後の火災現場において、再燃火災の
原因となる壁や天井裏などの構造内の残火を探し
出すための手法は、今のところは、目で見て、手
で触って温度を確認するなど、消防隊員の感覚や
経験に依存している。そこでこのサブテーマで
は、再燃火災防止のための技術として赤外線カメ
ラを利用するなどして、消火後の火災現場の温度
管理が行えるよう、温度場を定量的に監視・記録
できる手法を開発することを目指している。

 平成24年度の主な開発成
サブテーマ「東日本大震災における火災分析と防

火対策」では、再生可能エネルギーのひとつである
太陽光発電装置について、火炎スペクトルの計測と
太陽電池モジュールの発電特性と、消防隊員の感電
や二次的な出火の防止のために発電を抑える方法と
してブルーシート等の遮光効果を確認した(

)。これらの実験の成果を踏まえ、各消防本部

の確実(か、

ン防火

防火

、通

ー、ーート1、ーート2)

外線ラ用いた実

素手で触っても、

温度の高い場所は

わからなかった。

赤外線カメラで

影した熱画像

では、周囲より

温度の高い

場所があるのが

わかった。

下方から

赤外線

カメラで

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