我が国の消防は、関係者の努力の積み重により着実に進展しており、本年11月25日には、消

防団120年、自治体消防65周年の記念大会が盛大に行されました。

東日本大震災の発生から2年を経過し、大震災の訓を踏まえた様々な災害対応力の強化がなさ

れてきましたが、今後発生することが想定されている南海トラフ地震や首都直下地震では、東日本
大震災を上回る被害が発生することが懸念されており、国民の防災に対する関心は々高まってい
ます。

今年は、には各地で記録的豪雨が発生し、10月には台風第26号により大島に大きな被害

が出るなど、自然災害により多くの方々がとなられました。

さらに、2月の長崎市の認知高齢者グループホームにおける火災、8月の京都府福知山市の

火大会会場における火災、10月の福岡市の所における火災など、火災により多くの方々が
くなられました。

このように、大規模化、複雑多様化する災害や事故から国民の生命、身体及び産を守るため、

着実に消防防災体制の強化を図る必要があります。

平成25年版消防では、特集において、緊急消防援助隊の即応体制の強化、市町村消防の広

域化、消防団の充実・強化、消防防災通信基盤の強化、最近発生した火災の状況を踏まえた防火安
全対策の強化等について記載しております。

本編においては、火災や風水害をはじめとする各種災害の現況と課題、消防防災の組織と活動、

国民保護への対応、自主的な防火防災活動と災害に強い地域づくり、国際的課題への対応、消防防
災の科学技術の研究・開発等について記載しています。

このが、消防防災活動に対する国民の様の知識と理解を深めるとともに、国や地方公共団

体だけではなく、住民、企業も含めた総合的な消防防災体制を確立するに当たって、広く活用いた
だけることをいます。

平成25年12月

はじめに