しかしながら、性消防団員がいる消防団は全消
防団の59.4%にとどまっている。近年、火災予防の
啓発や応急手当指導等の性消防団員の
は々
高まってきており、性消防団員がいない消防団で
は今後積極的な入団に向けた取組が必要である。
消防庁では、平成15年12月の消防審議会を
踏まえ、消防団員数を全国で100万人以上(うち
性消防団員数10万人以上)確保することを目標
としており、消防団員確保の全国的な運動を展開し
てきたが、平成25年4月1日現在、消防団員数は
87万人をるというしい状況となっている。こ
のため、消防庁長官通知等により、地域住民の方々
の生命・身体・産を守る防災の重要性の認識、消
防団員確保、地域の防災力の向上を優先課題として
取り組んでいただくよう要を行っている。
また、消防団がえる様々な課題を解消し、消防
団の充実強化・活性化を推進するため、以下のよう
な施策を実施している。
ア の組
減少を続ける消防団員の確保を緊の課題とし
て、東日本大震災以降、これまで以上に重点をおい
て、消防団入団促進に取り組んでいる。
(ア) 経済団体等へ消防団活動への協力を依頼
平成25年2月、消防庁長官から、一般社団法
人日本経済団体連合会、日本工会議所、公社
団法人日本年会議所及び全国業協同組合中央
会に対し、消防団活動への参画と協力について、
簡により依頼した。
女性消防団員による防火啓発活動(奈良市消防団提供)
消防団員団進に関する進事例の
概 要
1
生消防団
千葉県千葉市では、市内の徳大学の防災ボランティア組織のメ
ンバーからなる学生消防団(団員11名うち女性3名)を千葉市消防
団第3分団5部として、大学キャンパス内に発足させた。同部の活動
範囲は、大学構内だけではなく、地域を守る消防団として消火活動、
広報活動、救急救護活動等に当たっている。
2
機能別消防団
佐賀県野市では、非常時のみ出勤する支援団員(機能別消防団
員)制を創設し、日中の火災出動可能な地元で労するOB団員等を
中心に採用し、実働団員数の確保並びに消防力強化を図っている(平
成25年4月現在62名)。
3
町へのきかけ
東京都品川区原地区では、消防団長等が地域の町会長等をね、
町会ごとに1名ずつ消防団に入団してもらうよう働きかけた結果、多
数の町会から入団し大な増員となった。団員として活動する期間
は原則として2年であるが、2年間の任期後も継続して活動した
いという意見が多数上がっている。
4
消防団
千葉県浦安市では、消防団員としての十分な経験のある40歳代の
OB113名を対象に明会を開催したところ、58名が入団し、大な
増員を実現させた。
5
機能別消防団
和歌山県和歌山市では、大災害時に災害救護活動や訓練指導補助
をするOB団員と、楽を通じて防火防災の啓発や大規模災害時
に救護活動の後方支援活動をする防火広報団員として、特定分野の
活動に事する機能別消防団員制度を導入した。対象は、知識や経験
が豊富な元消防職団員(70歳以下の元消防職員、75歳以下の元消防
団員)、市内各地区から1名ずつ計42人と高度な楽技術を持つ
防火広報団員(50歳以下)、一般公で26人が入団し、大な増員を
実現させた。
6
団年齢制の
千葉県市原市では、消防団条例を改正し、消防団員の年齢上限(45
歳)を撤廃したため、45歳以上の入団者が増え、結果として団員総数
の増加に結びついた。
概 要
7
中生に対する「防災クー」の実施
神奈川県横浜市神奈川消防団では、中学生が消防団の実施する防
災指導を体験する「防災スクール」を実施している。中学生に防火・防
災の知識習得と同時に、地域防災に寄与する消防団活動を直に見つ
める機会をつくり、来の消防団員への入団促進へげるものであ
る。取り組みが7年に及んだことで、年「防災スクール」を行う公立
中学校では、既に主要な行事となり、長期的な消防団員集活動だけ
でなく、地域の防災力向上と消防団活動への理解促進にも役立って
いる。
8
生対象とした消防団1日体団ラの実施
京都府京都市では、若年層に対して消防団活動を体験できる機会
を設け、その体験を通じて消防団に対する認識を深め、消防団との距
離を縮め、近い来、地域の防火防災活動に参加しようとする際、
することなく消防団に入団できる環境を整えるため、平成23年か
ら消防団1日体験入団プログラムを実施している。プログラムは、消
防団活動の基的知識・技術を習得するものと、実際に活動を体験す
るものの2つのカリキュラムからなり、プログラム時には、修
証を交付している。
9
・伝
福岡県福岡市内の消防団では、消防はしご乗り会、消防木り会、消
防まとい会において、日頃から消防はしご乗り等の伝統技術の研を
図っており、その成果を出初め式や各種イベントで
している。
消防団員がとに関って伝
石川県金沢市消防団では、加賀梯子登り(石川県無形民俗文化
財)の技とその気風を保存し、後継者の育成に努めるため、消防団
活動及び保存会活動を行っている。
が伝
東京都の一般社団法人江戸消防記会では、町火消以来、い
と伝統により連と受け継がれてきた・伴、火消用具等の保存、
木りや梯子乗り等の技術伝承の活動を行っている(江戸の木、
江戸火消しの梯子乗りは、東京都指定無形文化財)。
10
消防団活動者地域で表
山形県消防協会では、本年「郷土を護る消防団員・消防職員表」制
度を創設し、県内の消防団員2万6千人及び消防職員1,500人の中か
ら4人を選(うち消防団員は3人)、表した。配者同伴の表式
の様子が新に掲載されることなどにより、消防団員の自信とり
のに寄与している。
消の・化
24